事件の真相 女たちの物語

有名事件をいろいろ調べてみました。翻弄される女たちの悲しい物語のブログです。

三和銀行オンライン詐欺横領事件 文学少女伊藤素子を駆り立てた動機とは

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 三和銀行オンライン詐欺横領事件 伊藤素子さんか・・・。

 

もちろん犯罪を犯したのは事実だけど、同じ女性としては同情してしまうのよね・・・。

 

お姫様願望の強かった悲しい女性の人生を見ていきましょうね。

 

 

昭和56年 1981年 3月25日 三和銀行 大阪茨木支店で 1億8000万の架空入金が発覚。

 

実行犯は 預貯金がかりの伊藤素子当時32歳。

 

伊藤に対する上司の勤務評価は極めて真面目てそのような犯罪をおかす人物とは とても想像はできなかった。

 

伊藤は昭和23年11月18日の京都生まれ。

 

父親は高校教師母親は茶道や華道の先生 という極めて折り目正しい家庭だった。

 

趣味は読書の文学少女で 恋愛に対しては男性が近くにいるだけで落ち着かなくなるというタイプだった。

 

 

 

 

ただし、男性の好みついては、文学少女らしいロマンチックで 目が綺麗で背が高く星の王子様みたいな人当時の本人の日記に書かれている。

 

性格的には 他人の頼みを断りきれず周囲に流されやすいタイプで銀行への就職も 本人は気が進まないながら教師に強く勧められたのが理由だった。

 

就職してからお見合いの話が 何度も持ち込まれたが その度に伊藤は断っていた。

 

背が高く星の王子様みたいな人と結婚したいという思いが異常に強く、お見合いの写真を見るたびに すぐに断っていたのだ。

 

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 現代でも二次元のマンガキャラクターしか愛せない人が増えているらしいけど

 

伊藤さんはその走りみたいなもんかしらね・・・。

 

もちろん、若いうちは誰でも欠点はあるし、だんだん成長していければいいんだけど・・・

 

伊藤さんは、どうもそういう機会に恵まれなかったみたい。

 

伊藤20歳の時に銀行の関係会社のあるサラリーマンと男女の関係を持った。

 

半年ほどでそのサラリーマンに実は妻子がいるということを知ったが、一度自分の処女を捧げてしまった相手を失ったら自分は結婚なんかできない、と伊藤は強く思った。

 

そのうち妻とは離婚するというサラリーマンの言葉を真に受けて、ずるずると12年間交際を続け伊藤は2回の中絶を経験した。

 

サラリーマンとの不毛な不倫関係で、身も心もボロボロになった時人が出会ったのが南と言う男だった。

 

南には妻子がいることが初めから明らかではあったが、身長185cmで長身の美男子だった。

 

さらにブランド品に身を包み、高級外車を乗り回す南は伊藤にとってまさに理想の星の王子様だった。

 

ところが外見の派手さとは裏腹に、実際には南は借金漬けの男だった。

 

肉体関係ができた途端、南は伊藤に借金を要求し始めた。

 

金額は10万30万50万と、どんどんエスカレートしていった。

 

伊藤のお金が底をついた頃、南は伊東の職場での立場を利用した銀行オンライン詐欺を持ちかけた。

 

伊藤は初めは拒否していた。

 

しかし、南からたくさんの金があれば、フィリピンのマニラで日本料理屋でも一緒に開いて、幸せに暮らせると甘い言葉を必要に語りかけられ、ついに犯罪行為の実行を受け入れた。

 

伊藤は事前に4つの架空口座を作成しておいた。

 

そして3月25日銀行に出社した後、オンライン操作でその口座に1億8000万円を入金した。

 

一方南は伊藤が必死に反抗活動に及んでいる時も、自らの手を汚すことは一切なかった。

 

むしろ自分が犯行に関わっていないアリバイ作りをするために、代議士に面会するなど、自分を守る行動に余念がなかった。



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 この期に及んで、アリバイ作りというのも何だか滑稽だけど

 

 

女が捕まったとしたら、「僕は知りましぇーん」とでも白を切るつもりだったのかしら・・・。

 

本当にクズみたいな男ね!

 

 

その後伊藤と合流した南は フィリピンに一緒に行く約束をあっさり翻し、一緒に行動するのは危ないから、 伊藤には一人でフィリピンに行くように伝えた。

 

そして伊藤から受け取った5000万円の1割の500万円を伊東に渡し、そこで二人が別れた。

 

仕方なく伊東は一人でフィリピンのマニラに向かったが、南がマニラに行くことはなかった。

 

伊藤は惚れた女の弱みにつけこまれ犯罪に手を染めてしまったことになる。

 

マニラで拘束された後 伊藤は マスコミの取材に対しこう答えた。

 

好きな人のためにやりました。

 

伊藤は目が綺麗で星の王子様のような人が理想という 少女時代の 無双から成長することができず、南という男の本質に気がつくことができなかった。

 

伊東の 義兄からはこう言われた。

 

「婚期が遅れた女性の浅はかさをつくづく感じました」

 

30歳を過ぎた結婚できない女性は哀れな存在である。

 

そんな観念 が強かった時代 において、 彼女が本当に自分がしたかった結婚というものを思い描くのは難しかったのかもしれない。

 

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 時代の価値観に縛られたと悲しい女と言うけれど

 

惚れた男に女は弱いというのは、今でもたいして変わらない気がするのよね・・・

 

あなたも気がついたら、伊藤さんと同じ立場になってる

 

なんてこともあるかも・・・。

 

by,月影ムーン

ちなみに今は私はタイで逮捕された62才なのに39才と偽っていた山辺節子さんの驚異の女子力の高さと彼女の人生にとても興味をもっていますので、また後日こちらのブログで山辺節子さんの人生も追っていきたいと思っています。

 

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